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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫ちゃん中心の生活を送りながら、ハンドメイドやDIY、音楽に読書と関心事を綴ります。

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猫が毛布を食べる!?ウールサッキングという異食症を危険性から原因と対策まで解説

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 猫を飼育している方のなかには猫のかわいい仕草として毛布を前脚でふみふみしたり、毛布をチュパチュパと吸う姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?実際に動画投稿サイトなどで検索をするとこういった行動を撮影した動画が数多くありますよね。

 

 これらの行動は見ている分には可愛くて癒されると感じるかもしれませんが、実は飼い主が注意しなければならない「ウールサッキング」という『異食行動』のひとつなのです。

 

 

  こちらの記事では意外と知らない「ウールサッキング」についてまとめましたので、猫を飼育している方の参考になったら嬉しく思います。

 

 

もくじ

 

 

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ウールサッキングとは?

 

 読んで字のごとし「ウール」を「サッキング(舐める)」することで、柔らかい質感の毛布などを前足でフミフミ&チュパチュパ吸う行動を指してこう呼びます。舐める行動の延長で布や毛布を食べてしまう猫もいます。母猫に母乳をもらうときにお乳を出やすくするために前足でお腹をフミフミしていた記憶が残っているという説もあります。

 

 大切なことなので繰り返しいいますが、この行動を見て可愛く感じる方も多いことと思いますが実はこのウールサッキングは危険性をともなう『異食行動』のひとつです。動画を撮るなどの目的で飼い主が猫に対してウールサッキングをするように仕向けたりするのはもってのほかです。

 

 

ウールサッキングの原因

 

・(仔猫)好奇心から

・ストレス

・ミネラルが不足している場合にすることも

・体内に虫がおり嘔吐を誘発するために食べる

・幼児期に母猫から強制的に引き離された経験を持つ

・食事に不満がある

 

 

 ウールサッキングの原因としては上記の要因が挙げられます。意見の分かれるところですが、この行動は3歳ごろまでの若い猫に特有のものだと主張する考えもあるようです。

 

 

 対象は毛布だけではない

 

・レジ袋

・段ボール

・布

・化粧用のパフ

 

 これらのがウールサッキングの主な対象とされていますが、猫によって好みがあるように特有のものに強く執着する猫もいると言えるでしょう。いずれも身近にあるものなので気をつけてあげたいものです。

 

 

オリエンタルタイプに多い?! 

 

 傾向としてシャム猫やアジア系の猫(いわゆるオリエンタルタイプ)に多いといわれていますが、原因ははっきりと解明されているわけではありません。これらのタイプではないからといって安全と言い切ることは残念ながらできないのです。飼い猫にウールサッキングと思われる行動がある場合はしっかり観察してあげましょう。

 

↓参考URL↓ 

実は6種類もあった!猫のボディタイプ | にゃんペディア

 

 

ウールサッキングが引き起こす危険

 

 飼い猫がウールサッキングをしてしまう時に気をつけなければいけないことのひとつに異食があります。はじめチュパチュパと吸い付いていた布や毛布をかじってしまい、最終的にはその布や毛布を食べてしまうというものです。

 

 飲み込んだ異物は腸閉塞などを引き起こす危険性があり、最悪の場合開腹手術によって取り出すという事態にもなりかねませんので注意が必要です。それ以外にも胃や腸を傷つけてしまい出血するという危険も伴います。

 

・異物が体内に残り腸閉塞などを引き起こす

・異物が内臓を傷つけ出血してしまう

 

 ↓参考URL↓

腸閉塞 | ネコちゃんの病気(病気の種類で調べる) | どうぶつ親子手帳

 

 

リスクを伴う開腹手術

 

 猫が腸閉塞になってしまった際の治療としては開腹手術が必要になります。開腹手術をするためには全身麻酔をしなくてはならず身体の小さな猫にとってリスクが非常に高く、最悪の場合麻酔から覚醒しないというケースもあるのです。

 

 動物病院によっては全身麻酔を伴う手術を施すにあたって、「覚醒する確率が100%ではない」ことを同意条件に盛り込んだ契約書への署名が必要だったりもします。

 

 

ウールサッキングから派生して起こる症状もある

 

 異物を舐める・かじる・食べるという3点がウールサッキングの症状ですが、対象が自身の身体であった場合には同じ場所を舐め続けたり被毛を噛みちぎる『舐めこわし(舐め下しともいう)』をしてしまう猫もいます。

 

 また、自身のしっぽを追いかけてぐるぐる駆け回る行動もウールサッキングをきっかけにしている行動だと主張する意見もあるそうです。

 

 

飼い主がするべき対策

 

 ウールサッキングは環境の変化や狭い室内に閉じ込められたり、運動不足や退屈から来るストレスを要因とするものが多いです。猫が何に対してストレスを感じているのかを見極めるのは大変なことだと思いますが、表情や行動を観察してストレスの原因を追及してあげることがウールサッキングを防ぐ一番の近道だと言えるかもしれません。

 

 

・急激な環境の変化をできるだけ避ける

 猫は環境の変化に敏感な生き物なため、引っ越しなどで環境が大きく変わる場合でも寝床にしていたお気に入りのクッションを設置するなど安らげる場所をつくってあげることでストレスの軽減ができます。

 

遊ぶ時間をしっかり取り適度な運動を心がける

 幼児期に母猫の愛情を受けられなかった猫は成猫になってもウールサッキングや注意獲得行動をすることがあるため、時間をつくって思い切り甘えさせてあげ、満足いくまで遊んであげるよう心がけるとよいでしょう。

 

・狭いケージでの長時間の留守番をさせないよう注意する

 住環境によっては室内で自由に過ごすことが難しい場合もあると思いますが、多段ケージを使用するなどスペースを有効活用することで退屈や運動不足の解消ができることもあります。

 

・怪我や皮膚炎がある場合は早期に治療する

 怪我した傷口や皮膚アレルギーは慢性的なストレスの原因となるため動物病院に連れて行き早期に治療してあげることが重要です。

 

・対象を取り除く(違う質感のものに換える)

 対象の質感に触れることで感覚的にウールサッキングを誘発することもあるため、同じ形状でも異なる質感のものに換えていくなど工夫してあげましょう。

 

・舐めこわしがひどい場合はエリザベスカラーを装着させる

 エリザベスカラーとは首に巻き付けて装着する自身の身体を舐めないようにする器具のことです。ノミダニの駆虫薬や身体の傷をなめることを防止することができます。首から顔に向けて放射状に広がっている見た目がかつての女王エリザベスを彷彿とすることからこの名が付いたそうです。

 

・音の鳴るクリッカーを使ったり手を叩いて「ダメ!」のサインをおくる

  クリッカーとは犬のしつけなどに使われる「カチッ」と音の鳴る道具のことです。本来しつけが難しいといわれる猫ですが、繰り返し訓練することで習得できることもあるようです。

 

↓参考URL↓

petlives.jp

 

まとめ

 

ウールサッキングは

・ストレスや不満、体調不良が原因

・毛布や布、段ボールからビニール袋まで対象がさまざま

・腸閉塞や血便を引き起こし、リスクの高い開腹手術が必要なケースも

・身体が禿げるまで舐め続ける『舐めこわし』も含まれる

・ストレスを与えない環境での飼育で防げる

・対象物を与えないことで防げる

・訓練でしてはいけないことを認識させ防げる

と言うことができます。

 

 

  もう一度言わせていただきますが、異食行動であるウールサッキングは見た目は可愛い仕草かもしれませんが止めさせなくてはいけない危険を伴う行動です!安全で快適な猫の暮らしをぜひ実現して欲しいと切に願うばかりです。

 

 

我が家の体験談

 

 我が家には3匹の猫がおり、その中の1匹は保護をした野良猫です。保護当時、動物病院に連れて行くと3歳~5歳であることが判明しました。ウールサッキングが仔猫特有のものであると思っていたため、特別な対策をせずにいたのですがある時、気がつくと寝床として敷いていたブランケットの一部が(5㎝四方くらい)無くなっていたのです。

 

 幸いうんちから出たようですが、それ以来思いつく限りのウールサッキング対策を講じました。ブランケットの質感が好みなのだと思えばタオル地に取り替え、おもちゃで遊びながら運動もたくさんしました。

 

 

 結果的にこの猫のウールサッキングはなくなり胸をなで下ろしています。講じた対策のうち何が効果的だったのかは最後まで分からずじまいでしたが、原因の特定ができない以上はやれる限りのことをやる!という姿勢がよい成果を産んだのだと思っています。

 

 

おわりに

 

 あまり使用したくない言葉ではありますが、時代は今空前の『猫ブーム』といわれています。猫とともに暮らす「いち飼い主」として猫が好きだという人が増えることは純粋に喜ばしいことです。

 

 ただ一方で猫をアクセサリー同様に所有する事に抵抗を持たない人であったり、SNS投稿のために猫を購入する芸能人などが少なからずいることも事実です。なかには痛ましいことに野良猫を対象に虐待をする心のない人、産まれたばかりの仔猫を遺棄してしまう人などがいることも目を背けてはいけない現実です。

 

 遠い過去の時代から猫は人間にとって『伴侶動物』としてともに暮らしてきた生き物です。時代の移り変わりに伴ってその飼育方法や生活様式は変化を求められてもいます。人と猫の関係をよりよいものにする。それが僕の求めることであり、そのためには猫のことをもっともっと学ぶ必要があると考えています。

 

 

 長文となりましたが、最後までおつきあいいただきありがとうございました。このページがどなたかの愛猫の幸せに貢献できるとしたらこんな喜びはありません。