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クロツバメの浮き雲ライフ

保護猫ちゃん中心の生活を送りながら、ハンドメイドやDIY、音楽に読書と関心事を綴ります。

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今さら聞けない!猫の『TNR』ってなに!?

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 突然ですが、みなさんは『TNR』という言葉の意味をご存じでしょうか?

 

 猫を飼っていない人もどこかで1度くらいは耳にしたことがあるかもしれません。

 

 猫の飼い主にとっては知っている人がほとんどだと思われる、この『TNR』という言葉も一般にはまだ十分に認知されていないように感じます。

 

 現代での「人間」と「猫」の関係においてとても重要な『TNR』という言葉の意味を、1人でも多くの方に知っていただく機会になればうれしく思います。

 

 

もくじ

 

『TNR』ってなんの略?

 

『TNR』とは、

TRAP(トラップ):捕獲すること

NEUTER(ニューター):不妊・去勢手術のこと

RETURN(リターン):猫を元の場所に戻すこと

それぞれの頭文字をとった一連の流れのことをさしています。

 

 野良猫を『捕獲して、不妊・去勢手術を施して、元の場所に戻す活動』だと長くて言いにくいですものね。

 

TNR活動の目的とは

 

 活動の目的は『殺処分により命を落とすかわいそうな猫を減らす』ことにあります。「生殖機能を奪うなんてかわいそう」という意見もありますが、現実はもっと残酷なのです。

 

 繁殖のための体力の消耗や、縄張り争いなどで怪我を負うリスクを減らし「1代限りの命を全うする」ことができるようサポートをしていく活動でもあります。

 

どうして必要なの?

 

 では何故、地域で生活している猫にTNRをしなくてはならないのかを考えてみたいと思います。

 

 元来より猫はネズミなどの被害から食料を守るという役割で、人間によって飼育され、ともに生活してきた「愛護動物」です。

 

 ですが、時代とともにネズミなどの害獣対策としての役割は減っていき、遺棄されてしまった猫や、人知れず生まれた子猫たちは「野良猫」として生きていくこととなります。屋外というとても恵まれているとはいえない環境での生活は過酷で、10歳を迎えることができる野良猫はごく少数だという意見もあるほどです。

 

 猫の高い繁殖能力は知られたところだと思います。1年に2回~3回、1度の出産で4匹~5匹産まれてくる子猫たちは、1年とたたずに成長し、出産できる月齢になります。こうして、放っておくとそれこそ「ネズミ算」的に瞬く間に個体数が増えてしまいます。

 

 悲しいことに増えすぎてしまった猫たちは、糞尿被害や(鳴き声などの)騒音や衛生上の理由で捕獲され、殺処分されてしまうのです。夏の暑さや冬の凍えるような寒さに耐えて生活している野良猫にとってこれほど残酷な仕打ちがあるでしょうか。

 

 

 もちろん、食糧事情やカラスなどの天敵の存在、自動車事故などによりすべての猫が成猫になるわけではありませんが、歯止めが必要なことに変わりはありません。

 

 

 そこで『不妊・去勢手術』を施すことにより「これ以上増えない」ことを明確にし、捕獲の必要がないことを、殺処分の対象ではないことを証明する必要があるのです。

 

  そればかりでなく飼い猫であれ野良猫であれ、不妊・去勢手術により泌尿器系の病気のいくつかを予防することもできます。

 

 はじめに書いたように「愛護動物」である猫は人間が正しく愛護し、共に生きていく道を用意しなくてはならないのです。

 

 

どうやって見分けるの?

 

 「野良猫」あらため「地域猫」(TNRを受け地域で生活し、地域猫ボランティアによって愛護されている猫)は、TNRを受けたしるしに片方の耳の先端部分をカットされます。

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 そのカットされた耳が桜の花びらに見えることから「さくらねこ」「さくらみみ」といわれ、左右のどちらの耳をカットされているかで性別の判別もできるようになっています。一般的には右耳がカットされていたらオス、左耳であればメスだとされます。

 

 

 「先端だけとはいえ、耳をカットするなんてかわいそう」と思う方もいるかもしれません。

 

 しかし、見た目では判断がつかないため、何度も捕獲される恐怖や手術のために全身麻酔をされてしまうリスク回避のため、TNRされているかどうかのしるしは必要なのです。

 

↓↓さくら猫という言葉はこちらで解説しています。↓↓

 

 

 

 ↓↓猫の呼び方に関する記事です↓↓

 

 

地方自治体・保護団体のとりくみ

 

 地方自治体によってはTNR推進のため、かかった費用の一部を負担する制度を実施しているところもあります。また、保護団体が主体となって特定の地域ごとに一斉TNRを行うといった例も多くあります。

 

 

 もし、お近くに耳の先端をカットされておらず、飼い猫である様子が見受けられない猫がいる場合は、お住まいの地方自治体や近隣の保護団体に相談してみることをお勧めします。

 

 

 自治体、団体によっては個人によるTNRをサポートするため、捕獲用のケージや(えさを与えている人に不安を与えないための)TNRによる一時保護を知らせる案内看板などを貸し出してくれるところも多くあります。

 

 

まとめ

 

『TNR』とは

TRAP(トラップ):捕獲すること

NEUTER(ニューター):不妊・去勢手術のこと

RETURN(リターン):猫を元の場所に戻すこと

 

TNRを実施しないと保健所による殺処分の対象になってしまう

 

TNRが済んでいる証として耳の先端をカットした「さくら猫」となる

 

不妊・去勢手術で予防できる病気もある

 

 

 

TNR活動の今後

 

 TNRの対象となるのは「地域に暮らす飼い主を持たない猫」となり、保健所による殺処分をゼロにするまで継続して行わなくてはならない活動です。

 

 一方で「半室内、半外飼育」の猫はその飼い主が責任を持って不妊・去勢手術を施さなくてはなりません。いくら保護団体がTNR活動に尽力したとしても、脱走や遺棄による野良猫の繁殖を防がなければ意味がないのです。

 

 

 これは飼い主の側の考え方の違いや、地域によっても差が出てくることかと思われますが、倫理的な面も含めてこれからも議論を深めていかなくてはならない問題だと考えています。

 

 

 それと並行して「地域猫ボランティア」の重要性も高まっています。『TNR』を施した以上は食事から健康にいたるまで人間が管理する必要があるためです。地域猫ボランティアについてはこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

 

 

 

 猫は元来、野生でのみ生息していた生き物です。それを『愛玩用』『狩猟用』として【伴侶動物】にしたのは人間です。不幸な猫を増やさぬよう努力することは、人間の豊かさにも直結する重大な課題だといえるでしょう。

 

 

 最後までお読みいただきありがとうございます。ただただ、すべての猫の幸せを願うばかりです。

 

 

 

 

↓↓猫の保護をしました。こちらの記事もどうぞ↓↓